人参の下処理方法のコツとは?人参の旬などもご紹介!

こんにちは!学校給食調理員の天水あやのです!

人参って、ほぼ毎日学校給食の献立の食材として登場していませんか?
甘味があって彩りもよく、毎日のように献立に登場するのもわかりますよね。

「でも、なぜほぼ毎日人参を使うことができるの?」
「人参の下処理作業で気を付けることは?」

といった疑問にお答えしていきます!
ここでは、

  • 人参とは?
  • 人参の下処理方法
  • おいしい人参の選び方

について解説させていただきます。

人参とは?

普段私たちがスーパーなどで目にしている20センチほどの長さでオレンジ色が特徴の人参は「五寸人参」という人参です。人参は西洋人参と東洋人参に分けられ、五寸人参は西洋人参に分類されます。

ちなみにですが、赤い色が特徴の「金時人参」は東洋系に分類されています。

人参の旬と産地とは?

五寸人参の旬は秋から冬にかけてです。旬の季節に出回っている五寸人参は「冬人参」と呼ばれています。冬人参の産地は主に北海道や千葉県です。冬人参の主な産地は、北海道から関東あたりまでの産地が主な冬人参の産地でしょう。

旬のある人参が一年を通して手に入れられるわけとは?

人参って、いつスーパーに行っても天候などに影響されることなく手に入れることができますよね。人参がいつでも手に入れることができる理由は、旬の時期のほかに季節によって産地を変えて作られて、蓄えられているからなのです。人参がほしいときにほしい量を供給できる体制が整えられているため、一年を通して安定して出荷できるのです。

五寸人参は旬の冬人参のほかにも、春夏人参と秋人参があります。春夏人参の産地は主に徳島県や千葉県です。秋人参の産地は主に北海道や青森県です。

旬の人参は甘い

冬の寒い季節に旬を迎える五寸人参は、寒さに負けないように糖を蓄えるのです。冬人参の負けん気が、甘味を強くしている理由なのですね。加えた、旬の人参が柔らかいのも、糖を蓄えているからと言われています。

おいしい人参の選び方

おいしい人参を選ぶときは、以下のポイントに気を付けましょう。

  • 表面が割れておらず、なめらかでつやがある
  • 茎の切り口が細く、茶色や黒色などに変色していない
  • オレンジ色がきれいで鮮やか
  • 皮が黒く変色していない

もし葉がついたものが並んでいる場合は、葉がいきいきとしている人参を選びましょう。葉がいきいきとしている人参は新鮮な人参であるという証です。

人参の保存方法とは?

人参を乾燥や湿気から守るために、一本ずつ新聞紙にくるんで野菜室や冷暗所で保存すると良いでしょう。加えて、表面についている汚れや水気はふき取って保管するようにしましょう。

人参の下処理方法とは?調理上で気を付けるポイントまでをご紹介!

人参は、以下の順番で下処理を施します。

  1. 人参の頭とおしりを切り落とし、皮をむく
  2. 人参全体を剥いたら、頭とおしりの部分のむき残しをむく
  3. 3回洗いで洗浄

人参の皮を剥くときは、、頭の方から少し斜めにピーラーを入れることで、あたまの部分の皮の剥き残しを減らせます。頭の部分のむき残しがなくなれば、皮むきにかかる時間もより短くできるでしょう。もし、洗浄していて皮のむき残しがあった場合は、むき直してから再度1槽目から洗浄しましょう。

加えて、使った器具類は、各調理上で定められたタイミングで破損チェックを行いましょう。

人参の洗浄は、シンク内ではなくボウル内で洗う方法がおすすめ!

洗浄するときは、シンクに水を張るのではなく、シンク内にボウルを設置し、オーバーフローさせて洗浄する方法がおすすめです。水がたまってオーバーフローするまでの時間が短縮できるので、節水効果や時短効果にもつながるでしょう。

人参を下処理する時に気を付けることとは?

人参は、「す」が入っていることがあります。すが入った人参は半分にカットして、すの部分をピーラーの芽取りの部分でそぎ取りましょう。人参に「す」が入っているかを見分けるポイントは、カットした人参のおしりの部分を見てみましょう。真ん中に穴が空いている人参は「す」が入っているので、「す」の部分を取り除きましょう。

まとめ

私たちが普段スーパーで見かけている人参は五寸人参と呼ばれる西洋系の人参でしたね。五寸人参の旬は秋から冬にかけてで、甘味が強くて柔らかいのが特徴です。人参を下処理するときは、皮のむき残しと「す」が入っていないかを確認するようにしましょう。

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